INOUE Yukari

 

works

井上 裕加里

rocking chair
rocking chair

press to zoom
rocking chair
rocking chair

press to zoom
1/1
rocking chair
2012
 
Iron pipe,wood
 
二人乗りのロッキングチェア。互いが自ら揺らそうとすると心地よい揺れにはならない。必ずどちらかが揺れの主導権を握る。
Talking about a rocking chair for two person like this.
When two people swing this chair at the same time, it’ s not comfortable. When either of them swings a chair, it is
comfortable. Sitting on this chair, one of them people take the initiative.
 
 
national+land++2012.jpg
national+land++2012.jpg

press to zoom
national land  展示風景
national land 展示風景

press to zoom
national+land++2012.jpg
national+land++2012.jpg

press to zoom
1/2
national land
 
two channel video 1'57"
2012
 
日本と韓国を歩く。
日本では韓国の土を、韓国では日本の土を撒きながら歩く。
I walked in Japan and South Korea.I was walking with sowing Japan soil in Korea and Korea soil in Japan.
猫をかぶる 2013
猫をかぶる 2013

press to zoom
パフォーマンスの様子
パフォーマンスの様子

press to zoom
猫をかぶる 2013
猫をかぶる 2013

press to zoom
1/2
猫をかぶる
2013
 
仮想の国、大猫々帝国の党首である猫娘が猫語で大猫々帝国建国宣言を行うパフォーマンス。
 
I created a virtual country "large cat empire".I was dressed the image of the leader. This image made of a flag, portrait and
Nation symbol and uniforms. I think that wearing the image makes me a leader. I becoming a “leader” performed “the
declaration of founding nation” in cat’ s language.
It's a small world
 
video 14'14"
2013
 

​​
日本の女の子と韓国の血をひく女の子が二人で砂場で遊んでいる。

彼女たちが遊んでいるゲームは砂を敵陣から陣地に引き込むというものでああり、相手の砂山の旗が倒れたら勝ちである。

また、彼女たちは「It's a small world」という歌を母国語である日本語と韓国語で歌いながらゲームをしている。

One Japanese girl and girl having background of Korea are playing in a sandbox in this video.
They are playing a sand game. The rules of the game, taking the sand from the hill of enemy hill. You will lose that your own
flag is fallen down by enemy. In addition, the girls are singing a song "It's a small world" in their native language while playing
the game.

grouping 展示風景
grouping 展示風景

「ここはどこか、あるいは何か?」 越山計画(札幌)

press to zoom
grouping 展示風景
grouping 展示風景

「ここはどこか、あるいは何か?」 越山計画(札幌)

press to zoom
1/1
grouping
 
video 6'49"
2013

​​


学校という場所で、高校生が先生の号令によりgroupingを行う。

「4人グループになってください。」先生の号令の後、グループ内での話し合いで誰かが弾き出される。これを最後の1​人になるまで行う。実際の高校生に協力してもらい、撮影したシナリオ無きシビアなゲーム。

High school students play the grouping game.
A Teacher instructs to his students that make a group of four members. High school students drive out one person from the
group. A Teacher instructs to his students that make a group of three members. High school students drive out one person
from the group, and the teacher instructs to his students that make one team of three members. High school students drive
out one person from the group. They play a game in the class until when become one person in the group.
There is no scenario for this game. Real high school students and teacher cooperated with my work.
I wanted to break the hierarchy of high school students in a class, I also wanted to know the personality of today’ s high
school students.

 

Auld Lang syne
Auld Lang syne

press to zoom
Auld Lang syne 展示風景
Auld Lang syne 展示風景

ソウル韓電アートセンター(韓国 ソウル)

press to zoom
Auld Lang syne
Auld Lang syne

press to zoom
1/2
Auld Lang syne
 
three channel video 8'32"
2014

​​

Auld Lang syne(オールド•ラング•サイン)という曲はスコットランド民謡であり、日本では蛍の光という唱歌として親しまれている歌である。

この曲は日本だけでなく、様々な国で各々の歌詞が付けられ、伝承されている。

この作品は、日本•韓国•中国に伝わる詩を同時に体感することで、アジアの地域性や文化、歴史の一端を感じ、互いの共通点と相違点を探る為に制作した。

” Auld Lang Syne” is a Scottish folk song.
Many years ago,This song was transmitted to the many countries in a variety of routes. Nowadays, this song has became
popular in the world. Its lyrics has means that the pain of parting with friend.
However, the lyrics of this song in Asia has different means from original.
The lyrics says to cherish their homeland and show off size of homeland.

 

border line_2014
border line_2014

press to zoom
DSC08781
DSC08781

press to zoom
border line_2014
border line_2014

press to zoom
1/2
border lines
 
drawing
2014
 
近年100年分の国境線をトレースした作品。条約、経線、緯線、民族や人々の価値観や思想の相違による争いなどによって引き直された人為的国境線の動きを可視化した。
I was tracing the border lines of recent 100 years.The treaty, longitude, latitude, ethnicity, and people of values, and conflict
due to the difference in thought make new border lines.I made these border lines visualized in this work.​​
We keep on drawing lines 
-Japan,China,Korea-
 
video 10'05" 2015
 
border linesの作品の日中韓の三ヶ国のみを見せた作品。
ギャラリーCASでは、ギャラリーの床に三か国の地図をチョークで書き、国境線が変動する度に雑巾で消すことで日中韓の約 150年分の国境線の変動を可視化した。
I draw map of Japan, China and Korea with chalks on the gallery floor.Then, I border lines of 1850 years on it, and I erased
with a wet cloth.I draw the border lines of 1851, and I erased.I was keep doing that until 2015 year.I made the history of three
country visualized throughout drawing border lines.
confidential information
 
video 2'58" 2015

 ​​広島にある大久野島という島に注目した作品。 私は、広島出身である為、平和教育を受けたが、被害者的立場での戦争の教育を受けたように思う。戦後70年ということで、広島という場所が戦争にどう関わったか自身で考察してみようと試みた。 大久野島とは、うさぎが多く生存することから現在は観光スポットとして有名であるが、第一次世界大戦時には地理的な条件や秘匿の容易さなどから毒ガスの生産拠点だったという歴史を持つ島である。多くの化学兵器がこの島で製造されたが、島の存在は機密性から秘匿されていた為、どのように使用されたかなど実態は未だ明かされていない。戦後、島内での地中処分といった方法で行われたが、現在でも島内地下4~5メートルの土壌で高濃度のヒ素が検出されるなど、負の遺産を受け継いでいる。

今回は、大久野島の汚染されてるであろう土で栽培したほうれん草を島内のうさぎ達と一緒に食すというパフォーマンスい、それを記録した映像作品を展示した。

島に自身が介入することで島の歴史を探り、広島という場所が戦争にどう関わったか個人的な目線で考察したいという思いから試みた。また、戦争と平和を対置させるというありがちな思考の怠慢に対するカウンターとなる事を目的として制作している。

I focused on Ōkuno island in Hiroshima.1929 to 1945, The Japanese army was making poison gas in Ōkuno island. It was a
big secret of the Japanese army. After the war, a private enterprise dumped poison gas in a careless way. The poison gas was
buried in the ground, and the sea. In fact, Arsenic is detected from the soil on the island even now.
I think Ōkuno island is a very dangerous place.
But,The Ōkuno island has become a tourist destination, because many wild rabbits are there. I have strange feeling to such
Japanese society. I have taken the polluted soil of Ōkuno island.       
I was brought up spinaches in the that contaminated soil, and I brought in I brought in the spinach to Ōkuno island. Then,
I made a performance that the rabbits and I ate the spinach. I ate indirectly arsenic and Japanese history.
1929

The Hero to defeat the red in Taiwan
2016 Paint
350×394
「赤」をテーマにした展覧会に出品した作品。

今作は、1970年代に子供たちに人気を博し、アジアの他国やヨーロッパでも放送されたロボットアニメを題材としている。

アニメが放送されてから40年も経過するが、台湾ではある理由から今でも愛される存在としてとても人気がある。

その理由とは、アニメのオープニング曲に日本での原曲には全く入っていない”赤を倒す”という歌詞が入っていた事から、”赤を倒す”ヒーローとしてイメージが定着しているからである。

​今回、その歴史を偽プロパガンダ広告として落とし込む事で、当時の台湾の子供たちが抱いた幻想を可視化した。

hate speech
 
video 9'22" 2016
日韓交流展「韓日藝術通信」へ出品した作品。

今作では、日韓両国のヘイトスピーチを模倣し、演じている。

日韓のヘイトスピーチを対で配置する事でをお互いを嫌悪し、罵り合っている様子が映る。

日韓のヘイトスピーチを見ると、相手国を貶す汚い言葉が飛び交う中、両国とも自国の政府への不満も叫んでいる事に気づいた。

彼らの怒りはどこから来て何に向けられているのかと疑問に思った事から作品を制作した。

映像では、相手国への嫌悪感を表す言葉が次第に自国の政府への不満にすり替わる様子を真似て演じている。

記憶と忘却と口承
Memory And Forgetting, And Oral Instruction
video 1'57"
2016

舞鶴市での滞在制作中に出会ったある女性にスポットを当てた映像作品。

彼女は、幼い頃に満州から舞鶴港に引き揚げた時の経験と、父親がシベリアから引き揚げるのを待っていたという二つの経験から、舞鶴の引き揚げの歴史を語る活動を行っている。

私は、そんな彼女に満州で生活していた当時の記憶の中で印象に残っているものがあるか尋ね、ビデオカメラを回させてもらった。

彼女の口から出たのは満州で教わったというある綺麗なメロディーの歌であった。その歌は中国語だが、とても柔らかい曲調で、後半はハミングが入る優しい歌であった。

しかし、後日私が歌のタイトルを元に原曲を聴いたところ、彼女が歌った曲とは冒頭部分の歌詞が同じだけで、リズミカルで勇ましい曲であり、彼女が歌った歌とは全く別の物のように感じた。また、彼女がハミングしていた部分には本来ならば歌詞がある事に気付いた。

歌は、彼女が歳を重ねる中で忘却されたが、彼女によって新たに編集され上書きされていったように感じる。

私たちの世代は、戦争の記憶を体験者を介しながら想像し、後世へ残す作業をしなければならないが、彼女の記憶と忘却の狭間にある曖昧なものをどのような形にするかという問題が私に降りかかった気がした。

I met one woman in Maizuru. She was a woman having the mercy of the history of Japan's war.
She lived in Manchuria when she was child, and she was waiting for the father who has been got into the prison of war in
Siberia.
Now, she has work to tell about the experience during the war to children.
I turned camera to her. I listened the memory of when she had been living in Manchuria. She sang a Chinese song. It was a
very beautiful song. However, she was singing in the hamming, because she doesn’ t remember all lyrics.
After that, I checked the song, the song was the national anthem of Manchuria.
She learned the song at the Japanese elementary school in Manchuria, but she has been forgetting the song over time.
However, she made a “new” song by overwriting the memory forgotten. She is forgetting the memories of the war. and keep
overwriting the memories of the war.
Young people should be transmit a her memory to posterity However, we have no idea yet how we going to leave her
memory that she forgetting. We are having that problem.

罪の意識
 
video Installation 10'17"
2017
原爆ドームをバックに作家自身が二画面に分かれて向かい合う形で、当時エノラ・ゲイに搭乗していた米兵やマンハッタン計画の参加者といった原爆を開発して投下した側の証言と、そのパイロットと手紙交換をしていた被爆者(少女)たちの証言をそれぞれ朗読している映像作品。
記憶と忘却と口承

video 10'28"
2017
本作は、シベリア抑留を体験した二人の男性にインタビューをし、彼らの記憶を元に作者の私がシベリア抑留体験記を口承している映像作品である。
” 引き揚げ記念館” は、舞鶴港が戦後に引き揚げ港として機能していた歴史や、引き揚げやシベリア抑留を後世に継承するための役割を担っており、館内には寄贈された引き揚げ
者の持ち物や書簡、日記などの収蔵品が並んでいる。
しかし、私は記念館を訪れ、引き揚げ記念館の所蔵物を見ていると、偏重した歴史を眺めているような感覚に陥った。
シベリア抑留の体験者たちは、どの収容所でも同じような条件で生活・労働をさせていた為、体験談や証言には共通点が多く、「強制労働・極寒・慢性飢餓・人間不信の四重苦」というようなキーワードでまとめられ、一つの物語化がされているように感じる。
しかし、実際にシベリア抑留を体験した二人の男性にインタビューをしたところ、一人の男性が「抑留体験は楽しかった。わしはロシアに戻りたい。」とお話された時、私の中でシベリア抑留のイメージがガラっと変わった。
私は、史実を後世に残す際、膨大な記憶や資料を偏り無く口承していけば良いかという問題が我々の前に立ちはだかっているような気がした。また、それと同時に編集とフィルタリングされてしまうオーラル・ヒストリーを史実としてどのように残していくかを考えるようになった。
私は、その手がかりとして、隊の上官・下僚の立場で抑留され、全く正反対のシベリア抑留を体験した二人の男性にインタビューをし、彼らの記憶を元に作者の私がシベリア抑留体験記を語る事で史実がどのように伝わるかを考察した。このプロジェクトは、2020 年まで続く予定であり、本作はそのプロジェクトの初年度のリサーチ結果である。
00047.00_01_30_09.Still002.jpg

​種をまく人

 

video 1'32"

2019

marginal woman -境界人- ​

2019

text・two channel video 7'15"

本作は、戦時中に故郷を離れ、70年以上を異国の地で暮らす女性たちに焦点を当てる。

私が彼女たちと出会ったのは、韓国南部にある” 慶州ナザレ園”と、京都東九条にある”故郷の家” という福祉施設である。

慶州ナザレ園は、戦前に内地の朝鮮人男性と結ばれて朝鮮半島へと渡った在韓日本人女性たちが暮らす施設であり、故

郷の家は、在日コリアンの高齢者が多く入所されている施設である。どちらの施設も、日本・韓国へ望郷の念を抱きながらも、様々な理由により帰郷を断念した方が多く入所し、自国のアイデンティティを守りながら暮らしている。

本作では、彼女たちが自身の人生を綴った詩と歌を詠う姿が映像で流れる。彼女たちは、その詩や歌を仲間たちと何度も口ずさむことで祖国を思い、慰め合ってきた。彼女たちが作った歌や詩を聴くと、彼女たちが相異なる文化にはさまれ、そのどちらにも完全に同化せず、いつも「まなざし」の意識を持っている事に気づく。彼女達を通して、異なる文化の狭間でのアイデンティティの確立や、社会に根深く存在する女性の地位の問題について考える。