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Asian women -Japan and Iran-

2022

photography, text,two channel video 4’39 installation

中東限定で販売されているイスラム版のバービー風着せ替え人形Fulla(フッラ)、イラン,製幼児用おもちゃ

見出し h1

本作は、2022年6月にイランへ向かい、制作した作品である。

イランでは2022年12月現在、ヒジャブ(サリー)をきちんと着ていないとして逮捕された女性の死をきっかけに抗議デモが広がり、現在でも各地で抗議行動が続けられている。

 私は、その事件が起こる3ヶ月前にイランを訪れた。イランを訪れたきっかけは、中東の女性の地位の問題に関心があったからである。特にイランはイスラム教を重んじている国であり、女性のヒジャブの着用が義務化されている。ヒジャブを着用することはコーランの「目を伏せ、プライベートな部分を守り、飾らず」という教えに従っており、それは敬虔さの象徴でもある。同時に女性たちが性や欲情の対象として見なされることから解放するものである。しかし、ヒジャブの着用義務化の理由には、こうした男性たちからの目線があるという社会が前提にあるとも言える。さらに、イランではバスや電車、タクシーに女性専用車両がある。 そこには、女性たちに身を守ることを強制しなければならないほど非安全であり、男性を中心とした家父長制的支配構造がある。し

かし、これはイランに限った問題ではなく、この日本にも未だに存在する問題であると私は考える。今回は、イランの女性に着目したが、特定の宗教や地域で起こる特異な問題ではなく、どこにでも潜む問題ではないだろうか。世界の女性の地位の問題について考えたい。

Case Pakistan -1   “Qandeel Baloch”

 

彼女の名前は、カンディール・バローチ(Qandeel Baloch)。パキスタンでモデル活動をしていた女性である。彼女は、SNSで数十万人のフォロワーを持つパキスタン初のソーシャルメディアスターであった。

SNS上でサリーを纏わず、自身の女性性をアピールする写真を公開する彼女に対し、宗教的保守派から批判的なコメントが多かったが、彼女はそれに屈さず、「私は、誤った信念や古い慣習の殻から抜け出したくない人々の典型的で正統な考え方を変えようとしています。」「社会に支配されている女性たちにインスピレーションを与えていく。」と発言し、その後も挑発的な写真やビデオを投稿し続けていた。批判に屈しない彼女の姿は、パキスタンの女性たちに大きな影響を与えた。

 

しかし、彼女は26歳という若さでこの世を去ることとなる。彼女のSNSでの活動を良く思っていなかった彼女の実兄のムハンマド・アシームによって首を絞められ、殺害されたのである。

アシームは、妹を殺害した理由について問われると、このように語った。「いかがわしい動画を投稿していたので、家族の名誉のために殺害した。」「彼女は私たち(家族)の生活を非常に困難にし、他の解決策がなかった。」

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