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女性は罪を贖うために死ぬ
女性は罪を贖うために死ぬ
《写真 7 点》297×420mm
《テキスト 7 点》A4 サイズ
2022
フォトパネル・用紙
私は近年、世界における女性の地位に関する問題に関心を寄せています。毎年発表されるジェンダー・ギャップ指数のランキングは、西洋的な価値観に基づいて評価されているのではないかという疑問を抱き、2022年にはランキング下位で渡航可能な国であるイランを訪れ、現地の女性たちへのリサーチを行いました。
本作品は、「名誉に基づく暴力」、特に「名誉殺人」をテーマとしています。これは、女性の行動が家族や共同体に不名誉をもたらすと見なされた際に、その名誉を回復する手段として行われる暴力です。日本でも関連する事件が報道されており、多くは、些細な行動を理由に女性が親族に殺害されるという内容です。こうした報道は、中東やイスラム文化に対する誤ったステレオタイプを助長する危険性をはらんでいます。
同時に、このような暴力を「他国の文化的問題」として切り離すのではなく、私たちの社会における女性への規範や抑圧と連続する問題として捉える視点が求められます。
本作では、「イスラム版バービー」とも呼ばれる人形「フッラ(Fulla)」を用いて、名誉殺人の場面を再現しました。一見すると明るい光景の中に、実際の暴力の事例とその解説を添えることで、個別の暴力を可視化し、「女性と暴力」の問題を私たち自身の問題として捉えるきっかけを提示します。
画像:2025年 第2回白髪一雄現代美術賞受賞者個展 井上裕加里「JIN JIYAN AZADÎ 女性、命、自由」(A-LAB/兵庫)展示の様子
撮影:表恒匡































